2019.9.5 国際教養学科
神女大文学部国際教養学科・神戸女子大学グローバル・ローカル研究会では、来る2019年10月26日・土曜日、須磨キャンパスにおいて、上智大学特別招聘教授・上智大学言語教育研究センター長である吉田 研作氏を講師にお迎えして、下記のとおり、公開特別講演会を開催します。
吉田氏は、英語教育のあり方有識者会議座長等、文部科学省の外国語教育に関する各委員会で中心的な役割を担われ、当初より「英語が使える日本人の育成」に関する研究・活動等、日本の英語教育界を牽引されてきており、現在も文部科学省中央教育審議会外国語専門部会委員等歴任されております。
この度は、「令和時代の英語教育が目指すもの」と題しまして、日本の英語教育の最前線の知見からその一端をご講演くださいます。
多くの皆さまにご来場いただきたくご案内申しあげます。
「令和時代の英語教育が目指すもの」
新学習指導要領は、従来の文法等の難易度をベースにした(文法シラバス)カリキュラムから、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のCan-do statementsを基にした日本版のCan-do (何ができるか)をベースにしたカリキュラムに変わった。つまり、文法や語彙、また個別の技能といった「知識・技能」からその知識・技能を使って何ができるかという言語活動、つまり、「思考力・判断力・表現力等」に教育の重点が移ったといえる。このことから更に言えることは、文法や語彙などの言語知識や技能(5領域)を個別に教える英語教育からすべての技能を統合した総合的な言語教育への変換が求められているということである。また、認知心理学的にいうなら、Declarative Knowledge (宣言的知識)からProcedural Knowledge(手続き的知識)への移行を意味すると言えるだろう。本講演ではこのような点を中心に具体的な事例を挙げながら考える。
吉田 研作氏(上智大学特別招聘教授・上智大学言語教育研究センター長)
2019年10月26日・土曜日 11時~12時30分(受付:10時30分~)
神戸女子大学須磨キャンパス 大学図書館4階AVホール
神戸市須磨区東須磨青山2-1
神戸女子大学文学部国際教養学科
神戸女子大学グローバル・ローカル研究会
2019年度講演会事務局(神戸女子大学 LL情報システム室)
TEL:078-737-2320(電話受付:月~金曜日 10時~16時)
E-mail:glsa2019@yg.kobe-wu.ac.jp
2019年10月21日・月曜日 16時まで
JR須磨駅・山陽電車須磨駅・地下鉄妙法寺駅から
神戸市バス75系統 「高倉台南口」下車
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。
上智大学外国語学部英語学科卒業、同大学大学院言語学専攻修士課程修了。ミシガン大学大学院博士課程修了。 現在、上智大学特別招聘教授、言語教育研究センター長を務める。 英語教育、バイリンガリズム、異文化間コミュニケーション教育の第一人者。 英語教育のあり方有識者会議座長等、文部科学省などの外国語教育に関する各委員会にも携わり、英語が使える日本人の育成に関する研究、活動を行っている。 専門は応用言語学。
現在、文部科学省中央教育審議会外国語専門部会委員。また、英語4技能統合化が進む中、アカデミック英語能力判定試験「TEAP」の開発等、英語教育改革の先導者として活躍中。『起きてから寝るまで英語表現』シリーズ書籍をはじめとして英語学習、英語教育に関する著書・論文多数。