2020.02.14 学園広報課
2020年2月14日・金曜日に神戸市立森林植物園において、「遊具の提案発表会」が開催され、家政学部家政学科の4年生の学生2名が卒業研究で取り組んだ研究内容を公益財団法人神戸市公園緑化協会、神戸市建設局公園部、神戸市立森林植物園の職員、約20名に発表しました。
学生が卒業研究の論文が以下の通りです。
神戸市立森林植物園は、日本の代表的な樹木や世界各地の樹木約1200種が植栽され、アジサイや紅葉の名所としても知られる総面積142.6ヘクタールの広大な植物園です。
このテーマに取り組むきっかけとなったのは、神戸市立森林植物園内の「ぼうけんの丘」にあった木製大型複合遊具が白蟻被害や老朽化のために撤去され、新しい遊具を設置するにあたり助言・提案の依頼が梶木 典子教授の研究室に寄せられたことによるものです。
梶木研究室では、2019年11月にゼミ生が全員協力して「ぼうけんの丘」で子どもを対象に神戸市立森林植物園で得られる自然素材・廃材を利用したワークショップを実施。そこから得られた知見をもとに二人のゼミ生はそれぞれの視点で卒業研究に取り組みました。
最初に発表したゼミ生は、ワークショップでの遊具・道具の使い方、遊びの内容の展開、遊び内容別の遊び相手を観察調査した結果をもとに、素材・廃材を使い森林植物園にしかできない非日常的な体験ができるように、木を素材とした回遊性のある新遊具「森クエスト」を提案しました。
次に発表したゼミ生は、ワークショップに参加した保護者と子どもへのアンケートをもとに来園目的、子どもとその保護者の新遊具に対するニーズを明らかにし、それに加え「遊具の安全管理」「子どもの遊びの意義」の観点を加えて、新遊具として「気になる木」という高く大きな2本の木をモチーフにした大型複合遊具を提案しました。
集まった関係者の方は大変熱心に学生の卒業研究を聞いてくださり、発表の後にはたくさんの質問も出され、卒業研究が新遊具の選択や新しい子ども向けイベントのヒントになったことが伺えました。
公共施設としての公園のあり方、子どもたちの遊び方を研究する梶木研究室にとっても研究の場を提供していただいたことに感謝し、ゼミ生の提案が参考になることを願っています。