2019.11.08 学園広報
2019年11月8日・金曜日に兵庫区の神戸市立明親学校において神女大 家政学部 家政学科の梶木 典子教授と研究室の3・4年生ゼミ生等30名が神戸市立明親小学校の5年生3クラス115名を対象にした神戸市兵庫区役所総務部まちづくり課主催の「地域安全マップづくり活動」に参加協力しました。事前学習、児童の「まち探検」に同行し、「地域安全マップづくり活動」をサポートしました。
神戸市立明親小学校は兵庫区南部に位置し、南海トラフを震源とする巨大地震が発生した場合には津波への備えが必要な地域です。今回は「地震・津波」に対する防災・減災学習に力点をおいて実施されました。
体育館に全クラスが集まり事前学習で地震や津波のメカニズム、安全な避難の方法、避難場所などをクイズ形式で学習し、その後、クラスごとに6班に分かれ、校区内を、探険手帳とデジタルカメラを持って、安全な場所、不安な場所を見つけながら「まち探検」を行いました。イオンモール神戸南内の防災設備を見学させてもらったり、地域の防災コミュニティの方のご協力により防災設備等についてもお話を伺うことができました。
児童たちは、地震が起きたときに避難に指定されている場所の確認、津波から逃げられる高いところ、幅員が狭く救急車両が入ることができない道路などを確認するとともに、地域の方へのインタビューなども行いました。「まち探検」の途中、各班に配信されるミッションをクリアすることも目的のひとつです。
午後からは午前中の「まち探検」の成果を取り入れて安全マップづくりの作業に入り、グループみんなで話し合いながら安全マップを作成。完成した安全マップを提示しながら、みんなに伝えたいベスト3の発表を行い、クラス全員でその内容を共有しました。
毎回児童に大人気のお楽しみタイムは、危険が迫ったときに助けを求める大きな声が出せるように、グループ対抗の大声コンテストです。津波が発生したときに率先して避難できるように、グループ全員で「逃げろ」と大声を競いました。
この「地域安全マップづくり活動」に参加したことで、児童は地域の避難場所・避難行動をしっかりと確認し、防災・減災のために何をすべきか考え学ぶことができました。神女大の学生たちにとっても、防災に関する有意義な学びの機会となりました。
これからは、全校児童の防災リーダーとなり、地域への防災意識を高めるジュニアリーダーとしての活躍が期待されます。