2019.8.25 学園広報
公益社団法人兵庫みどり公社が総合運営している兵庫楽農生活センターの農場で野菜を育て収穫し、その野菜を使って料理をする「農・食体験ツアー」に、家政学部管理栄養士養成課程の安田 敬子准教授のゼミの4年生8名が協力しました。2019年8月25日・日曜日には、最終回のイベントである料理教室に9家族、30人の市民の皆様が参加。ゼミ生たちはこの料理教室のために献立を考案し、親子クッキングのサポートを行いました。
「農・食体験ツアー」は産学官民連携事業として、特定非営利活動法人「ひと・コネクト兵庫」が主催し、株式会社トーホー、株式会社神戸マツダ、兵庫楽農生活センターが協力して実施されました。2019年5月につるむらさきを定植、6月・7月の圃場の手入れを経て自ら育てた農作物を調理する、幼児から中学生までの親子を対象とした体験イベントです。7月はスイカ割りも体験。ゼミ生は神戸食サポート協議会が運営する「kobe D box」のブログを利用して参加者の募集から参画しました。
いくぶん暑さは和らいだとはいえ、まだまだ暑い夏の日、まずは、ちょうど食べごろを迎えたつるむらさきを学生も一緒に収穫し、これらはお土産としました。
野菜の収穫後、料理教室に移動してあらかじめ収穫されたこの農場で採れた野菜を使った家族一緒の調理が始まります。献立は夏が旬の野菜、ピーマン、ナスを使ったものです。手順は簡単で、子どもたちもお父さんやお母さんと一緒に野菜を切ったり炒めたりできました。学生たちも各テーブルでサポートをして野菜中心の料理3品がお昼12時までに出来上がり、自然の恵みに感謝しておいしくいただきました。
デザートのイチジクのコンポートだけは、冷やすのに時間がかかるため、学生たちが早朝から調理しました。
この体験ツアーに参加した子どもたちは自然に親しみ収穫する喜びを味わい、農作物は天候に左右され、生産者の苦労があって作られていることも知ることができました。
学生たちは、日頃学修している「食と栄養」の知識や技術の実践活動の場になり、定植から一緒に参加できたことで地元神戸の野菜の生産状況や流通に関心を持ち、生産者への感謝の気持ちを持ち地産地消について考える機会になりました。