2020.02.22 学園広報課
2020年2月22日・土曜日、神女大 健康福祉学部 社会福祉学科と神女短大 食物栄養学科の共催による「おいしく食べる介護食~飲み込みやすい食事をつくる~」講座をポートアイランドキャンパスで実施しました。この講座はポートアイランド4大学による連携事業「ポーアイ健康推進プロジェクト」の一環として実施しており、このシリーズは2020年2月22日・土曜日が3回目の開講です。
この講座は、加齢や病気などで「噛む」「飲み込む」などの咀嚼・嚥下機能の衰えた人がいつまでもおいしく食事ができ、食事中に思わぬ事故にあわないようにするために日頃からの対応や介護方法を学びたいという神戸市民の皆様を対象にした公開講座です。
前半は社会福祉学科の木村 あい准教授が「飲み込みやすい食事介護の工夫」と題した講義を行い、加齢に伴う咀嚼・嚥下機能の低下・障がいについて解説し、食事の姿勢と食事介護の基本的な技術を説明しました。講義の後半には、市販のとろみ剤を使って自分の好みの飲料に濃度の違うとろみをつけて誤嚥を防ぐための飲み易さの試飲をしていただきました。
後半は、神女短大 食物栄養学科の竹内 美貴助教が「飲み込みやすい食事の工夫」と題した講義と実演を兼ねた講座でした。飲み込む力が弱くなった家族が、見た目が同じものを食べて家族と団欒することで食欲が沸き、元気になってもらうという目的で、普通の食事から誤嚥予防食をつくる方法を紹介しました。メニューは中国料理の「チンジャオロース」、 毎日作ることは無理でも特別な日やお祝いの日にはおすすめの料理です。最後に神女短大の学生があらかじめ作っていた「チンジャオロース」「コーンスープ」と市販の介護食の試食をしていただきました。
参加の皆様は介護される人が安全で楽しく食事ができる方法や知識を得ることができ、満足された様子で会場を後にされました。