2019.12.15 社会福祉学科 眞野・植戸
2019年12月15日・日曜日の午後に、「兵庫県福祉・介護従事者キャリアアップ研修:相談を求めないクライエントへの対応を学ぶ」研修を実施しました。この研修は兵庫県から補助金を頂いて実施しており、医療・保健・福祉現場で活躍する福祉職・介護職の方々のキャリアアップを支援することをねらいとしています。
近年は地域で生活する高齢者・障害者や家族への生活支援・相談支援のニーズが高まっています。しかし、何らかの困り事を抱えていても、支援を求めない・支援を拒否するクライエントや家族に出会うことも多く、現場の社会福祉士・精神保健福祉士・介護支援専門員・相談支援専門員などのソーシャルワーカーが直面する課題の一つとなっています。
今回の研修では、まず3名のソーシャルワーカーの方々にご登壇頂き、「高齢者・精神障害者・知的障害者と家族に対する支援」をテーマに実践事例を踏まえてご講義頂きました。講義の後は、地域の第一線でソーシャルワーカーとして実践している16名の参加者がグループに分かれてディスカッションを行いました。登壇者のご発表を踏まえて考察を深め、また各自が現場で困っていることや心がけていることなどを分かち合いました。最後は、 グループからの報告、登壇者からのコメントを頂き、「相談を求めないクライエント」の目線で丁寧に寄り添い続けることの大切さ、機関内及び機関間の連携・ネットワークの重要性などについて確認しました。
大変貴重なご講義を頂きました3名の登壇者の方々、ご参加下さった受講者の方々に、心よりお礼申し上げます。