神戸女子大学

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健康栄養学研究科と「神明きっちん」共同企画 「脱脂米糠」を使った料理を開発

2018.8.6 学園広報

栄養学を中心に捉え「健康」をキーワードに横断的な研究を行っている健康栄養学研究科の大学院生たちは、米穀業界のリーディングカンパニーである神明グループの株式会社神明きっちんが開発した「脱脂米糠」を使ったメニュー「腸美人ランチ」を開発しました。

このメニューを、神明きっちんのアンテナショップ「五穀豊穣米処 穂」で期間限定発売中です。

「脱脂米糠」とは、米糠から油を搾った後の残渣、米油製造時の副産物で、これまで米糠が食品として利用されることはほとんどなく、「脱脂米糠」は飼料として使用されていました。

そのため、神明きっちん独自の圧搾製法により生成された「脱脂米糠」は、新素材の食用糠として注目を集めています。

「脱脂米糠」には、米特有の栄養成分である「ガンマオリザノール」をはじめ、タンパク質、食物繊維、ビタミン・ミネラル類など、豊富に含まれています。しかし、新しい食品素材であることから用途開発が進んでおらず、認知度拡大が課題となっています。

そこで、健康栄養学研究科長である吉川 豊教授を通して、自由で柔軟な発想が期待される大学院生に「脱脂米糠」を使った料理の共同開発の依頼があり、今回の企画が始まりました。健康福祉学部健康スポーツ栄養学科で米糠に含まれる栄養成分と疾患予防について研究している吉川研究室の学部のゼミ生1名も加わり、計6名で新メニュー開発に取組みました。

サラサラしたパウダー状の「脱脂米糠」は、和食から洋食まで幅広い料理に使えると考えた学生たちは、ひとり2品以上のレシピを考案、主食や主菜、副菜など計14品の料理が出来上がりました。

「五穀豊穣米処 穂」は、お客様がお米と具材、塩を選び、スタッフが目の前で握る「おにぎり」専門店です。お米のおいしさを発信するという「五穀豊穣米処 穂」のコンセプトに合う料理が、試食会2回を経て決まりました。

「腸美人ランチ」には、「脱脂米糠」が12g使用されています。これは、玄米ご飯3杯分の米糠に相当する量で、レタス1個分の食物繊維が含まれています。

「食物繊維や体に必要なミネラルを摂取し、腸からキレイになろう」という思いで、「腸美人ランチ」という名前を付けました。

今回の共同企画に参加した学生たちは、「自分たちが考えた料理が、プロの料理の技でさらにおいしく生まれ変わり、商品としてのバランスの取れたメニューになったことに感激しました」「神明きっちんの講義を聞き、お米に含まれる栄養や日本の食文化についても学ぶことができました」「レシピ考案からポップの作成まで携わることができ、とても良い経験ができました」と今共同企画を振り返りました。

学生たちは、腸内環境を整え、美肌やリラックス効果のある「脱脂米糠」を使ったメニューでお米のおいしさを再認識し、暑い夏を乗り切っていただきたいと願っています。

商品概要

商品名

腸美人ランチ

店頭販売期間

2018年8月6日・月曜日から1ヶ月間

価格

820円

店舗名

五穀豊穣米処 穂(ごこくほうじょうこめどころ みのり)

場所

兵庫県神戸市中央区元町通5丁目2-8 神明別館1F

営業時間

10時~19時(土・日・祝日は休業)

  • 腸美人ランチ「腸美人ランチ」:手前左から時計回りに米ぬか塩むすび・肉味噌焼きおにぎり、米ぬかのお味噌汁、おからと小松菜のそぼろ、米ぬか和風はんばーぐ
  • 学生たち健康栄養学研究科の大学院生と吉川研究室の3年生の6名で共同開発に取り組みました
  • 試食会の様子「五穀豊穣米処 穂」で最終の試食会の様子
  • 学生とスタッフの皆様試食会の後、大学院生(前列)と神明きっちんのスタッフの皆様と一緒に記念撮影

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