2018.6.3 学園広報
健康栄養学研究科は、健康維持・健康増進・介護予防などのために「食(栄養)」のあり方を教育・研究し、栄養学をベースにした理論と実践の両面から、人びとの健康長寿に貢献できる専門的職業人を養成するために2016年4月に開設されました。
2018年6月3日・日曜日に神戸市長田区の丸山コミュニティ・センターで開催された有限会社イトーヤク主催の第8回みんなの健康教室に健康栄養研究科教員と大学院生が協力しました。
研究科長の吉川 豊教授は、健康教室全体を監修。重福 京子准教授は、地域の住民約30名の参加者を対象にADL体力アップ体操の指導。糸井 亜弥准教授は、栄養相談の監修。1年生の大学院生5名は、血圧測定、骨密度計測、貧血チェック、血管年齢計測の各コーナーのサポート役として活躍しました。
この健康教室は2016年に第1回が開催され、初回から協力しています。薬局における地域住民の健康サポートを実施する現場に大学院生も参加し協力することで、栄養士や管理栄養士の果たす役割、ADL体力向上の実践的な指導のあり方を学ぶことができます。最初に、薬局の薬剤師や管理栄養士の方から年齢に伴って筋力や心身の活力が低下した病態であるフレイルのチェックやその予防策、加齢による食生活の変化に伴う注意事項などについて講演がありました。
続いてADL体力アップ体操を、健康福祉学部健康スポーツ栄養学科の卒業生で健康運動実践指導者の資格をもち、現在、有限会社イトーヤク勤務の栄養士と一緒に、神女大の重福 京子准教授が指導。共同で開発したオリジナルのADL体力アップ体操、福筋体操で参加者に汗を流してもらい、自宅でも手軽にできる体操なので各自で継続することを勧めました。
体操が終わると、参加の皆さんは各測定コーナーで健康チェックを受け、結果を基に栄養相談、お薬相談をして満足された様子で会場を後にしました。
有限会社イトーヤクには、神女大の家政学部管理栄養士養成課程の卒業生も管理栄養士として勤務しており、ADL体力アップ体操の指導を行う先輩の姿も見て、大学院生は自分たちの将来像を具体的に描け、スポーツ指導と栄養学の専門的な知識が融合した地域活動を体験することで今後の研究に取り組む意欲が高められました。
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