2018.11.25 日本語日本文学科 橋本
2018年11月25日・日曜日の午後、日本語日本文学科の恒例行事「文学散歩」として神戸市須磨区の文学史蹟めぐりをしました。
樹下 文隆教授の解説を聞きながら、神戸市立須磨離宮公園、松風村雨堂、大本山須磨寺、現光寺、関守稲荷神社の順に歩きました。
神戸市立須磨離宮公園では、在原 行平の伝承がある「月見の松」跡をはじめ、園内のいろいろな歌碑・句碑なども見ました。
次に松風村雨堂へ行きました。謡曲「松風」にもなっている、在原 行平と多井畑の姉妹である松風・村雨との物語ゆかりの地です。
大本山須磨寺では平 敦盛の首塚などの平家ゆかりの史蹟や展示を見て、須磨と「平家物語」との関わりを、史実だけでなく文学的位置づけの点でも考えさせられました。中には須磨寺前商店街で「敦盛だんご」を楽しんだ人もいました。樹下ゼミの学生が作成したパンフレットには、変体仮名で書かれた歌碑を読んでみようというコーナーもあり、学んだ知識を総動員してチャレンジしました。
現光寺は、「源氏物語」の光 源氏が須磨で侘び住まいをしたとされている場所にあります。松尾 芭蕉や正岡 子規の句碑も建てられています。また関守稲荷神社には百人一首で知られる源 兼昌の歌碑もあり、須磨が古来、歌人・俳人たちを引きつけてきた土地だと実感しました。
天気にも恵まれた心地よい昼下がり、須磨の地と文学との関わりを体験し、充実した時間を過ごすことが出来ました。