2018.11.4 史学科 吉村
2018年度の神戸女子大学史学科主催特別公開講演会と神戸女子大学史学会大会を大学祭2日目の2018年11月4日・日曜日、13時30分から須磨キャンパスM館207教室にて行いました。
2018年度から史学科主催となりました特別公開講演は神戸市外国語大学 学長 指 昭博氏を講師にお迎えし、「史実とフィクションの間―シェイクスピアの時代―」をテーマにお話をしていただきました。
指氏は大阪大学大学院博士課程を出られたのち、大阪大学助手、追手門大学助教授などを経て、現在は神戸市外国語大学教授、2017年度からは神戸市外国語大学の学長を務めておられます。テューダー期イギリス、とりわけメアリ1世時代の教会・宗教と社会や近代イギリスにおけるナショナル・アイデンティティ形成と歴史意識や宗教との関わり、イギリス生活文化に視点を置いた社会史研究など幅広い研究活動をしておられます。
今回の公開講演では史実とフィクションの関係という、歴史学を学ぶものにとってはきわめて重要なテーマについて、ハロルド作石氏の歴史漫画『七人のシェイクスピア』の時代監修者としてのご経験を踏まえ「史実」に含まれる虚構性、作画にあたっての考証作業の必要性など貴重なお話を頂戴しました。
M館207教室にて引き続き開催された史学会総会では会則の一部改定についての提議・採択ののち、松下 孝昭教授からの神女大史学第35号の刊行報告、 知名 定寛教授からの第39回史学科研修旅行の報告を行いました。
なお今回の講演会にあたってはハロルド作石氏、講談社『ヤングマガジン』編集部のご協力を、講演会・総会の司会・進行は、神戸女子大学放送部のご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
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