2018.11.16 学園広報
2018年11月16日・金曜日に神戸市立浜山小学校において神女大 家政学部 家政学科の梶木 典子教授と研究室の3・4年生ゼミ生等13名、大学院生1名の合計14名が浜山小学校の5年生34名を対象にした神戸市兵庫区役所総務部まちづくり課主催の「地域安全マップづくり教室」に参加協力しました。事前学修、児童の「まち探検」に同行し、「地域安全マップづくり教室」をサポートしました。
浜山小学校は兵庫区南部の兵庫運河沿いに位置し、南海トラフを震源とする巨大地震が発生した場合には津波への備えが必要な地域となっています。自然災害が多発した2018年度は様々な災害について学んだうえで、「地震・津波」に対する防災・減災学習に力点をおいて実施されました。また、浜山小学校の校区は、区画整理事業のなかで地域の安全対策に早くから取り組まれており、道路が整備された過程など地域のまちづくりや隣接するノエビアスタジアム神戸に、災害に備えて食料や毛布などの物資2万人分が備蓄されていることなども学びました。
事前学習で地震や津波のメカニズム、安全な避難の方法、避難場所などをクイズ形式で学習し、その後、6班に分かれ、校区内を探険手帳とデジタルカメラを持って、安全な場所、危険な場所を見つけながら「まち探検」を行いました。
地震が起きたときに避難に指定されている場所の確認、津波から逃げられる高いところ、幅員が狭く救急車両が入ることができない道路などを確認するとともに、地域の方へのインタビューなども行いました。「まち探検」の途中、各班に配信されるミッションをクリアすることも目的のひとつです。
午後からは午前中の「まち探検」の成果を取り入れて安全マップづくりの作業に入り、グループみんなで話し合いながら安全マップを作成。完成した安全マップを提示しながら、みんなに伝えたいベスト3の発表を行い、クラス全員でその内容を共有しました。毎回児童に大人気のお楽しみタイムは、危険が迫ったときに助けを求める大きな声を出せるように、グループ対抗の大声コンテストです。グループ全員で「逃げろ~」と大声を出し、防犯ブザーに負けない声が出せることを確認して大声を競いました。
この「地域安全マップづくり教室」に参加したことで、児童は地域の避難場所・避難行動をしっかりと確認し、防災・減災のために何をすべきか考え学ぶことができました。後日、児童たちから届いた御礼のお手紙には、防災やまちづくりに対する意識が高まったこと、浜山のまちがもっと好きになれたことなどが書かれていました。これからは、全校児童の防災リーダーとなり、地域への防災意識を高めるジュニアリーダーとしての活躍が期待されます。