2018.12.15 社会福祉学科
神女大 社会福祉学科は、2018年度も兵庫県の「福祉・介護従事者キャリアアップ研修事業」の補助金を受けて、「地域」をキーワードに介護、福祉の現状や動向について、協同的な実践を図るための意見交換や情報交流を図る研修会を開催しています。
2018年12月15日・土曜日には第3回目として、「老人保健施設の現状」について学びました。まずは、介護老人保健施設「エルダービレッジ」で支援相談員として長年従事しておられる河村 有紀氏から「老人保健施設の現状と課題」について報告がありました。リハビリなどの支援を行なって、地域で生活ができるように支援する中間施設の役割がありますが、重度化する要介護者からのニーズは多く、看取りに関わる支援にも取り組んでいるという現状などが報告されました。高齢者生協「ケアステーションひらの」でケアマネジャーこと介護支援専門員をされている徳山 久枝氏からは、「在宅介護と介護老人保健施設」のテーマで事例報告がありました。地域で暮らすことが困難になった認知症がある要介護高齢者のために、本人の意向に寄り添いながら支援することの難しさについてお話されました。家族、施設や医療機関、地域の都合のために、入所・入院させることになりがちだが、専門職の人たちはその人にとって望みがかなう生活の場をどこまで保障できるのかについて、熱心な議論がなされました。
次回は、最終回となる第4回になります。