2017.11.19 日本語日本文学科 橋本
2017年11月19日・日曜日の午後、日本語日本文学科の恒例行事「文学散歩」として京都の清水寺界隈をめぐりました。教員も含め、49名での旅行となりました。
樹下ゼミの学生たちが作成した案内の小冊子を片手に、五条大橋から高瀬川を見つつ北上し、松原橋を渡って六波羅蜜寺、愛宕寺跡、六道珍皇寺をまわりました。そして清水坂へ入り、経書堂、清水寺へと歩みを進めました。
樹下 文隆教授や北山 円正教授の解説を聞きながら、異界やあの世との関係の深いこの地域を、王朝貴族はどんな思いで見つめていたのか、謡曲に描かれたこの土地は当時どんなところだったのかなど、思いをはせながらの散歩でした。
途中、六道珍皇寺に着いたところで京都らしくしぐれて、しばし雨宿り。また清水坂に入るとあふれんばかりの観光客にもまれ、特に外国の方々が持つ京都への関心の高さという現実も体験しました。
清水寺境内には阿弖流為(アテルイ)と母禮(モレ)の碑もあります。この二人は8世紀後半から9世紀初頭にかけて朝廷の勢力に対抗して戦っていた蝦夷の指導者です。坂上 田村麻呂らの軍に捕まった後、河内で処刑されました。今では一大観光スポットのようでもある清水寺ですが、建立したのは坂上 田村麻呂だったなと、歴史にも思いを馳せることができました。