2017.4.20 学園広報
2017年4月20日・木曜日、文学部神戸国際教養学科のアン・ケーリ特任教授担当「国際コミュニケーション演習」の授業に、サンフランシスコを拠点に通訳、翻訳家として幅広く活躍しているベス・ケーリ氏をお招きして特別講義を行い、3年生18名の学生が受講しました。
「国際コミュニケーション演習」は英語を正しく聞き取り、スピーチや発表などの通訳ができる実践的な英語力を身に付けることを目標にしています。
ベス・ケーリ氏は、ビジネス、講演会、インタビュー、記者会見の同時通訳・逐次通訳の仕事と翻訳家としてもご活躍になっています。
現役の通訳者として、その時々でその場に適した方法で正確な通訳を行う技術や心構えについて、学生が驚くほど流ちょうな日本語で説明してくださいました。
通訳は、集中力と短期間の記憶力が重要であること、資料を集めて通訳する内容を下調べしておくことでスムーズに業務を遂行できることをお話しくださいました。さらに、プレゼンテーションの通訳では、パワーポイントで作った資料に文字数が多いと画面が見づらく苦労すること、固有名詞、肩書には注意しないといけないこと、日本語と英語の数字の単位の違いに気を付けることなど、講師による経験談は興味の尽きない内容ばかりでした。
最後の質疑応答に学生が「通訳は神経を使う仕事だと思います。どうやって緊張をほぐしていらっしゃいますか」という質問に、ベス・ケーリ氏は「通訳は他の人の考えを正確に伝えることだと認識することです」とお答えになりました。
通訳や翻訳をすることは、異なる言語を使う人と人とのコミュニケーションをとることで、そのためには語彙を増やし、訓練を積むことが大切なのだと改めて実感し、ますます勉強に励もうと受講生たちは思ったようです。