2017.11.25 家政学科 田中
2017年11月25日・土曜日、中学校・高等学校教諭一種免許状・家庭取得に関する科目である「教職実践演習(中・高)」では、西宮北高等学校長の藤本 睦美氏に教員生活を振り返り、生徒や同僚教員との印象深いエピソードや子育てと仕事の両立など女性の立場や視点でお話ししていただきました。
藤本氏は人と心を通わせる仕事に就きたいと思い、一般企業から教職に転じました。出産を機に一度は退職しますが、復職後は子育てとの両立を図りながら、国語科教員として、弓道部の顧問として、クラス担任として、生徒に真摯に向き合いました。そんな中、不本意ながらも学年主任や管理職の機会が巡ってきました。そうこうするうち、「必要とされるならどんな仕事も引き受けよう」と考えるようになりました。校長に就いてからは「生徒や学校のためだったら何でもできる」、と。それは、命をかけてでも子を守る母親の心情であることに気づいたそうです。「集団の性格に応じて学校を育てる」ことを意識し、理念を語ることを心がけていると言います。
転機に何を考え、どのように判断するかは重要なことです。受講生が将来、転機に立った時、藤本氏のお話がヒントになれば幸いです。