2018.03.25 学園広報
2018年3月25日・日曜日、神戸女子大学ポートアイランドキャンパスで「チョコレートケーキと法隆寺」の上映会と監督の向井 啓太氏のトークを、健康福祉学部社会福祉学科教員の企画により開催しました。学外・学内から約70人が映画を鑑賞し、向井監督のトークに耳を傾けました。
児童養護施設出身である向井氏は、自らの人生と施設の子どもたちのその後を描きました。当事者の立場から施設の実情を語り、一緒に過ごした友達の現在の姿を追い、自分自身の過去を見つめなおす向井氏の姿が美しい風景も織り込んだ約1時間の映画に描き出されていました。
上映後は、出席者からの質問を向井氏が答える形式のトークを同学科の曽田 里美准教授の司会で行いました。
向井氏は、施設のことを知ってほしい、自分の気持ちの整理をしたいといった制作の理由を述べ、友達のその後や上映した観客の感想や反響が自身にも変化をもたらしたと語りました。
終了後のアンケートでは、参加された方から、映画を通して施設での生活やそこで生きる子どもたちの思いが痛いほど伝わってきた、施設や里親家庭で暮らす子どもたちが自身の生い立ちを振り返る必要性を強く感じたという感想が多数寄せられました。また、向井氏に対して、自分と向き合いながらこの映画を完成させたことへの賞賛、今後も監督の思いを映画に残していって欲しいというエールが送られました。