2017.10.16 学園広報
イワシのさばき方を説明する学生
イワシなどの青魚に含まれる栄養素について説明する安田 敬子准教授
イワシの手開きに挑戦中のお母さんたち
出来上がった料理:イワシの蒲焼丼(左下)、イワシのさっぱり煮(右下)、小松菜の磯香和え(上左)この他にイワシの骨せんべい
家政学部管理栄養士養成課程の栄養教育論を専門とする安田 敬子准教授の指導する4年生のゼミ生が、子育て中のお母さんたちが魚料理に親しみ、子どもが魚を食べる機会を増やすために開催されている「おさかな料理教室」の先生役になって、レシピを提供し料理の指導をしています。
この教室は、子育て支援ボランティアグループ「垂水マミーズ」が、神戸市の垂水漁港の神戸市立水産会館調理室で開催し、垂水区役所の「垂水魅力アップ活動助成」を受けて活動をしている事業の一環です。
月1回の割合で開催されますが、2017年10月16日・月曜日の「おさかな教室」だけ都合により垂水勤労市民センターが会場になりました。当日は、14人のお母さんが参加されました。
10月の旬のお魚はイワシです。学生が考えたレシピは「イワシの蒲焼き丼」、「骨せんべい」、「イワシのさっぱり煮」、「小松菜の磯香和え」の4品です。
調理の始まりにあたり、安田准教授がイワシやサバなどの青魚に多く含まれるEPAとDHAについて解説しました。EPAは血液をさらさらにし、動脈硬化や心筋梗塞の予防になり、胎児の脳の発達にDHAが重要な働きをすると解説しました。また、季節の野菜の美味しい調理方法についても言及しました。
学生が、イワシのさばき方を説明し早速調理が始まりました。若いお母さんたちは小さな子どもを背負ったり、お互いに子どもの世話をしながら助け合っての調理実習です。
イワシの手開きは初めてというお母さんも上手に骨を取り除き、身は蒲焼きに骨はせんべいにと次々に料理が出来上がりました。
試食会では、子どもと一緒にイワシを食べるお母さんの優しい笑顔がみられました。
学生は魚料理が簡単にでき、美味しいことが自分の作成したレシピを通してお母さんたちに理解してもらったことに満足し、これからも根気よく魚摂取頻度の向上や地域の食材を使って地域の活性化を推進する研究や活動を続けていく決意を新たにしました。