地域連携・生涯学習のNews詳細
2013年8月8日
学園広報
大学院生が作成した「地域安全マップ活動プログラム」キットを使った初めての活動
家政学研究科生活造形学専攻博士後期課程の大学院生がかねてから開発を続けていた「地域安全マップ活動プログラム」キットの試作品が完成し、そのキットを用いたイベントが2013年8月8日・木曜日に開催されました。
このイベントは、「ワクワクたかくら安全マップ活動」(主催:高倉台児童館・高倉台子ども会連合会、協力:高倉台ふれあいのまちづくり協議会・青少協高倉台支部・須磨区役所・神戸市須磨区社会福祉協議会)で、神戸市須磨区高倉台に居住する児童・生徒約30名と神女大の梶木 典子研究室のゼミ学生を中心に大学院生3名・学部生7名がボランティアとして参加し、子どもたちと一緒に地域探検や安全マップの作成のサポートをしました。
最初に高倉台児童館に集合して、安全マップを作る事前学習をしてから、地域探検に出発しました。
子どもたちは4つのグループに分かれて担当する地区を“安全”、“危険”、“110番の家・お店”、“好きな所”、“自慢したい所”を見つけ写真を撮影し、探検手帳に記録する作業をしながらまち探険をしました。
探検終了後、児童館に戻り、安全マップをみんなで協力して作りました。そして、完成したマップを掲示してグループごとに安全な場所、危険な場所、お気に入りの場所を参加者全員の前で順番に発表しました。
最後は、子どもたちが危険な状況に陥ったときに助けを求める練習も兼ねて、グループ対抗の大声コンテストも行いました。
「地域安全マップ活動プログラム」キットは、子どもの安全教育を行う立場にある人が誰でもどこでも使えるように作成してあります。この日は、このプログラムキットを児童館の職員の方に実行していただくことによって以下の目的が達成できたようです。
- 子どもたちが危険を回避する能力を身に付ける。
- 自分たちが住んでいる地域に愛着をもつ。
- 地域の大人に顔を覚えてもらう。
この「地域安全マップ活動プログラム」キットを開発した大学院生は子どもたちの安全を守る一助になることを希望していす。普及するために、今回の試作品の取り組みから得られた課題を抽出して、改善し、プログラムの完成度を上げていく予定とのことです。そして、このプログラムを普及させていくことを視野にいれ研究を続ける決意を新たにしました。