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2012年6月30日
学園広報

公開市民講座第4回「東日本大震災への支援活動を通しての絆」

上野 勝代教授の講演 前田 泰子元代表の報告 会場にはいただいたボトルシップを展示

2012年度公開市民講座「絆」第4回で家政学部家政学科の上野 勝代教授が「東日本大震災への支援活動を通しての絆」と題して、出席者25名に現地で行ったボランティア活動についての講演を行いました。

上野教授は、毎年1年生の授業のはじめに“住居の安全”の大事さを伝えるために、阪神淡路大震災のことを取り上げています。「人と防災未来センター」語り部 長岡 照子さんに阪神淡路大震災の体験と仮設住宅に「かまぼこ板」で作った表札を送る活動について特別講義をしていただいたことが一連の支援活動の始まりでした。

上野研究室のゼミ生9名が「Smile 空間プロジェクト」を結成して長岡さんから「かまぼこ板表札」作りを引継ぎ、上野教授とともに夏休みに東日本大震災の被災地(岩手県)で行ったボランティア活動をスライドで紹介しました。

上野教授は、現在の被災地で求められている支援が震災直後とは変化していることや防災意識をもつことの重要性、今後の研究室の支援活動の予定について講演しました。

当日は上野教授と一緒に被災地を訪れた「Smile 空間プロジェクト」の元代表前田 康子さん(卒業生)にも、現地で行ったボランティアや被災者の方との会話の内容について報告してもらいました。前田さんは、この支援活動に協力を得た学内外の方にアンケート調査を行い「現地の人々に具体的な形で気持ちが伝えられた」「募金活動以外の方法で被災地のためになることができた」といった感想があったことについても述べました。

最後に上野教授は、岩手県陸前高田市の仮設住宅にお住まいの方から、お礼にお手製のボトルシップ(神戸女子大丸)をいただいたことにふれ、一枚のかまぼこ板を通してかつて甚大な地震の被害にあった神戸から励ましの気持ちを東日本の被災地へと伝える「絆」が広がっていったことを述べ、講演を終了しました。


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