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2011年10月1日
学園広報
「まちの寺子屋師範塾」〜楽しみながら子育てを学ぼう〜
2011年10月1日・土曜日、10時〜12時に2011年度「まちの寺子屋師範塾」〜楽しみながら子育てを学ぼう〜(5回開講のうちの第1回)が神戸女子大学須磨キャンパスC館パン加工室で開催されました。
兵庫県が子どもの発達・健康・食生活などの子育て支援について体系的に学ぶ講座として大学コンソーシアムひょうご神戸に協力を依頼し、神女大も加盟大学として開講しているものです。
この日は受講生に子どもが喜び、健康に良いパンを焼いていただくことと、なぜパンが膨らむかといったことを中心に講義(瀬口 正晴教授担当)と実習(足田 満吉助手担当)がおこなわれました。
申込みは4名のみでしたが、少人数ならではの行き届いた実習指導と気軽に質疑応答できる講義で参加者の皆さんに大変好評でした。
はじめに家政学部管理栄養士養成課程の瀬口教授から、開講の挨拶と神戸女子大学や家政学部についての紹介がありました。
続いて早速、パンを焼く実習にはいりました。鉄分を多く含むカルカデを使った「カルカデパン」がこの日のテーマでした。
足田助手からパンをおいしく焼くための小麦粉と水、イースト、カルカデなどの配分と温度の説明に受講者はメモを取りながら熱心に聞き入りました。
パン生地を“三つ編み”と“丸型”の形状に焼き上げます。コツを教えてもらって三つ編みと丸型にパン生地を整えます。最初はなかなかうまくいかなかったのですが、すぐにきれいな形に仕上がりました。
このパン生地を発酵させる間に、瀬口教授から、パンがなぜ膨らみ、その形を保つことができるかといった話をゴムフーセンと比較し、小麦粉に含まれる「グルテン」「デンプン」の働きの違いについて講義がありました。
この日に焼く「カルカデパン」についての説明では、カルカデには鉄分が多く含まれ、これを加えることによって1日の摂取量を簡単にとることができるなど非常に興味深い説明がありました。
講義の終了近くには、パンが焼けるこうばしい香りが加工室に漂いました。
受講者は焼きあがったパンを早速試食して、自分たちの作ったパンの姿にも味にも大満足で、残りはお土産としてパンについての知識とともにお持ちかえりいただきました。
次回も楽しみながらの寺子屋師範塾になることを願っています。