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2007年11月25日
学園広報 橘 みちほ
神戸女子大学生が選ぶ「コベリーヌ・オーキッド賞」決定!
波田学長も須磨離宮公園洋らん展に特別審査員として参加しました。
洋らん展は、離宮公園東側にある植物園の鑑賞温室で行われました。
摘んだ花びらは、ハーブティやポプリに姿を変えて、冬の寒さを癒し私達にやすらぎを与えてくれます。
誰もが知っているカトレア系のらんの他、普段はあまり目にすることのない原種のらんなど、どれも丹精こめて育てられており審査員の方々は何度も花の前に足を運び、色々な方角から観察しながら審査が行われました。
2007年11月20日・火曜日の審査は神戸・京都のらん友会の両会長やメンバー・離宮公園専務理事・園長などの専門家による審査会で、今回CP(キャンパス・パーク)連携を記念して神戸女子大学からは波田学長が特別審査員として出席しました。
審査法は非常に複雑です。代表的ならんの審査法として、出品されている状態の場で一番良い状態の花を選ぶリボン審査と、1つ1つの遺伝子から分析し鑑賞にたえるかどうかで選ぶメダル審査という2つの方法があることが簡単に説明されました。
この日の審査法はリボン審査が採用されました。
審査をする際注目することは、(1)病害虫がなく健全なもの(2)審査が行われているその瞬間で一番ベストな状態のもの(3)花そのものが持つ固有の特徴がしっかりと現われているかどうかなどを考慮して、作りがよくきれいに咲いているものを選ぶというものでした。
出品作の名札は作者名は伏せられ、作品番号と学名だけが見えています。
らんは学名(ほぼラテン語。英語もあり)しかなく、カタカナは日本語読みとなっており、学名表記の始まりの文字が小文字のものは原種、大文字のものは交配種というように見分けることができるという説明がありました。
1次審査は専門家と特別審査員全員で、一人が7点まで気に入った花に付箋をつけていきトータルで6点を選びます。
2次審査は専門家がさらに細やかな審査で投票を行い、最終結果は選ばれた花1つ1つを再度全員で確認しながら賞が決められました。
審査のあとの歓談では、らんには「サンダースリスト」とよばれるラン科植物の交配種の戸籍があり、現在は英国王立園芸協会(RHS)が窓口であることなど、多くのことを教えて頂きました。
コベリーヌ・オーキッド賞も、学生達が講義の帰りやクラブまでの待ち時間を利用して投票に参加してくれました。
その結果、ソフロニチス・コクシネア(Sohronitis coccinea)が栄えある第1回コベリーヌ・オーキッド賞に輝きました。
赤くかわいい花が学生達の心を掴んだようです。
春にも「洋らん展」は開催されています。
今回行くことができなかった方もぜひ次回は足を運びましょう。
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