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ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI

独立行政法人、日本学術振興会による、平成19年度ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHIに、神戸女子大学のプログラムが採択されました。

オリーブオイルで「元気」を研究する-ポリフェノールからホルモン、DNAまでを体験-

オリーブオイルは一般に健康的なイメージがあり、パスタやサラダによく使われ ています。また、地中海式ダイエットとしてオリーブオイルをたくさん食べて、太りにくく、体重を減少させることで話題になっています。

参加者のみなさんには、実際にオリーブオイルからポリフェノールを分離したり、私たちの体の動きを調節しているホルモン(アドレナリンやノルアドレナリン) や生命を支配し病気とも密接に関係しているDNAの研究を体験していただくことによって、地中海地域の人たちの元気の秘密に迫ってみたいと思います。 また、ヘルシーで健康のために工夫されたおいしいパンについてもご紹介します。

プログラム紹介

イベント名

ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI

日時

2007年9月24日・月曜日・祝日

会場

神戸女子大学 須磨キャンパス(神戸市須磨区東須磨青山2-1)
須磨キャンパス

対象者

高校生

募集人員

40名まで

プログラムのテーマ

オリーブオイルで「元気」を研究する -ポリフェノールからホルモン、DNAまでを体験-

講師紹介(開催当時)
プログラム当日のスケジュール
  • 10時 受付開始、開場
  • 10時30分 挨拶(学部長・瀬口正晴)
  • 10時40分 オリエンテーション(1日の説明、研究者・院生等の紹介:竹中優)
  • 11時 講演「オリーブオイルで「元気」を研究する」(狩野百合子)、質疑応答、休憩含む
  • 12時 昼食休憩
  • 13時 実験 エキストラバージンオリーブオイルに含まれるポリフェノールを抽出
  • 14時 研究室訪問1:ホルモンの測定(狩野百合子)
    :DNAの実験(竹中優)を見学
  • 15時20分 研究室訪問2:パン加工室の見学(瀬口正晴)とパン試食(ティーブレイク)
  • 16時 終了式、「未来博士号」授与式
  • 16時30分 解散
  • ※オリーブオイルとパンのお土産もあります。
申し込み方法
  1. (1)『ひらめき☆ときめきサイエンス』HPにてWEB申込
    神戸女子大学プログラムの詳細ページの「参加申込」ボタンを押す
  2. (2)はがき等により次の事項を記入の上、郵送(FAXも可 FAX番号:078-732-5161)
    1. 氏名(ふりがな)
    2. 性別
    3. 学校名・学年
    4. 連絡先住所(〒も含む)
    5. 電話番号
    6. 保護者の同意
    7. 応募にあたっての質問事項等
    ※締め切り:2007年9月10日・月曜日
お問い合わせ・申し込み先

神戸女子大学須磨キャンパス事務部 『ひらめき☆ときめきサイエンス係』
〒654-8585 神戸市須磨区東須磨青山2-1
TEL:078-731-4416(代)

関連リンク

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講師紹介(開催当時)

瀬口 正晴(せぐち まさはる)

  • 家政学部 管理栄養士養成課程 教授
  • 学歴:東北大学農学部農芸化学科卒業
  • 学位:農学博士
  • 専門分野:食品加工学
  • 現在の研究課題:製パンの科学、デンプン粒の構造研究
竹中 優(たけなか まさる)

  • 家政学部 管理栄養士養成課程 教授
  • 学歴:大阪大学医学部卒業
  • 学位:医学博士・医師
  • 専門分野:臨床栄養学
  • 現在の研究課題:栄養素がおよぼす細胞変化:特に腎機能障害との関係について
狩野 百合子(かのう ゆりこ)

  • 家政学部 管理栄養士養成課程 教授
  • 学歴:大阪市立大学大学院生活科学研究科 後期博士課程栄養保健学専攻修了
  • 学位:学術博士
  • 専門分野:栄養化学
  • 現在の研究課題:食品中の非栄養素の生体への新しい生理的機能の解明とその解析

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開催報告

「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI オリーブオイルで「元気」を研究する」が開催されました。

独立行政法人・日本学術振興会による本学の科研費採択プログラム『オリーブオイルで「元気」を研究する-ポリフェノールからホルモン、DNAまでを体験』が9月24日・月曜日・祝日、生活科学研究館において開催されました。

当日は中学生1名・高校生40名の計41名の生徒が参加し、大学の研究を体感するためのプログラムを行いました。

オリエンテーションのあと、狩野百合子教授による『オリーブオイルで「元気」を研究する』と題して講演が行われました。オリーブオイルは他の油脂と違い果実のジュースであり、際立った特性は「身体のサビの原因」と言われる活性酸素の働きを抑えるポリフェノールが豊富に含有されていることで、そのポリフェノールは熱に弱いので必ず加熱しないで摂食することが大切であることなどが分かりやすく解説されました。油脂でありながらダイエットにも有効で健康に役立つなどの話に、 生徒たちは興味深く聞き入っていました。

講義の中にはヴィンテージと呼ばれる特別な「エキストラバージンオイル」数種類を実際にパンにつけて試食し 「一番高価」な商品を当てるクイズなど、楽しい企画も盛り込まれており充実した時間となりました。

引き続き行われた「ポリフェノール抽出実験」では、白衣(使い捨て仕様)と液等の飛散事故防止のための透明のゴーグルにゴム手袋を装着しての実験となりました。狩野教授の実験説明のあと、各実験台に1名ずつ大学院生が補助として付き実験が行われ、「実験は初めて」という生徒も多くドキドキワクワクしながら真剣に取り組んでいました。

「ポリフェノールを抽出できていると試験管内の液体の色が緑色に変わる」という説明に、試薬を入れて振る試験管内の色とにらめっこの生徒達からは、「緑色に変わった!」という声が次々にあがり実験は大成功でした。

その後は、2班に分かれての研究室見学。

竹中優教授指導のもと研究室で実際に「DNA実験」の一部を体験した生徒達からは、「DNAって初めて見た!」 と歓声があがっていました。

狩野教授の研究室ではホルモンの測定の仕方や使用機材についての説明が、ミニ講義形式で行われました。

最後のプログラムは、酵母研究をしている瀬口正晴教授によるおいしく健康作りに役立つパン作りの実験や教授が開発した「カルカデパン」についての話などを、製パン室製作の焼きたてパンを試食しながら受講しました。パンを口にした生徒達は「おいしい!」と笑顔があふれていました。

全プログラム終了後は、家政学部長である瀬口教授より一人一人に「未来博士号」が授与され、6時間に渡るプログラムは無事に終了しました。

本事業は近年の若者の「科学(理科)離れ」と言われる現象を改善することを目的として行われていますが、アンケートの感想では「化学に興味を持った」「できれば研究者になりたい」「大学での研究がどういうものかを理解できた」「オリーブオイルを健康のために使っていきたい」など、未来や健康に対する興味や「学ぶ」ことへの関心が高まったことが多数寄せられており、参加者全員が「楽しかった」と回答してくれたことは、主催側として大きな成果となりました。

開催報告2[PDF:236KB]

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