神戸女子短期大学のNews詳細
2013年7月3日
学園広報
教養科目「日本語入門」 現役アナウンサーを特別講師として招いての講義
神女短大の教養科目で武藤 美也子教授担当の「日本語入門」(生き生き日本語)の授業は2004年から開講しています。
日本語の特徴を学び理論的に観察する授業です。学生たちは生まれたときから聞いてあたりまえに話すようになった日本語についてこの授業を受けることで、他言語との際立った違いを理解し、言葉に関心をもち大切に使うことを心がけるようになっていきます。
授業のはじめに「五十音図」を使って日本語の発音の特徴を理解することから始まり、身近な地名や名前を使ってその特徴を明らかにしていきます。
また、「日本語入門」の授業には現役のアナウンサーを特別講師に招き、生きた言葉を使う専門家から言葉の重要性を学ぶ授業が4コマ設けられています。時代とともに移り変わる言葉を、社会一般の規範となるように駆使するアナウンサーの方々の講義は、学生達にとって言葉に対する意識が高められる貴重な機会となっています。
2013年度は、讀賣テレビ放送株式会社から植村 なおみ氏と道浦 俊彦氏のお二人のアナウンサーにおいでいただきました。
学生に人気の授業で、神戸ポートアイランド4大学連携の単位互換科目にもなっています。
植村 なおみ氏の授業の報告
2013年7月3日・水曜日に行われた植村 なおみ氏の授業で最初に子どもに「よみきかせ」をするのはどんな効果があるか考え、正しい日本語を身につけるには、子どもの頃からの教育がいかに重要であるかを教えられました。
また日本語の特徴として主語や目的語が省略されやすい点をあげ、街の看板に実際に書いてあった文章の間違いを指摘するなど、身近なものからも正しい日本語を勉強できることを学びました。
続いて植村氏がレポーターとして出演していたテレビの旅番組の録画を見て、自分の感覚を伝えるためには、語彙が豊富であることがポイントになるということ。そして食べ物を表現する言葉が幾つくらいあるのか、実際に100近い表現を学生と一緒に考え学びました。その後、何人かの学生が他の生徒の前で実際にお菓子を味わい、その感想を発表するという経験を通して、日本語には物事を表現する言葉が豊かであることに気がつきました。
最後に植村氏は、前回の授業で学生から出た様々な質問に丁寧に答えていらっしゃいました。
言葉の感覚を磨くためには、日頃から言葉に気をつけておかなければならないことが実感でき、植村氏がアナウンサーになるために努力されたお話しやアナウンサーになって一番嬉しかったこととして語られた「阪神・淡路大震災の被災者の方が氏のインタビューを受けて生きる力が湧いてきたこと」というエピソードを伺うことができたこの授業は、学生にとって貴重な授業となりました。
当日の授業の様子