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神戸女子短期大学のNews詳細

2011年10月25日
神戸女子短期大学図書館

図書館で『ハロウィン』を調べてみたら・・

10月の最後の夜はケルト民族のサムハインSamhainの祭りの前夜であって、往時ケルト人は新年の前夜にあてる「冬の前夜」‘Winter’s Eve’と、新しい年の元日を祝う習わしがあった。
つまり、10月31日の夜はケルト民族の1年の分岐点にあたり、死者の霊は生家に戻って夜通しその周囲を徘徊し、また、超自然界のあらゆる種類の精霊は、この晩に特に恐るべき魔力を発揮して、人里に群がり危害を加えると信じられた。
したがってキリスト教会は、この異教の祭りにキリスト教的意味付けをし、併せて信徒達を保護する目的から11月1日を万聖節Feast of All Saints(またはAll Hallows)と定めて諸聖人の霊を祀り、その翌日の11月2日を万霊節All Souls’ Dayとして、すべての死者のために祈りを捧げる日と定めた。
(「イギリス祭事・民俗事典」(大修館書店刊)よりHalloweenの章の冒頭部分を抜粋)


元はヨーロッパを発祥とする行事ですが、現在私達がよく知っているハロウィンは、主にアメリカで行われている行事が近年のグローバル化の波とともに日本に紹介され、子どもたちのイベントとして定着しつつあるようです。

しかし「イギリス祭事・民俗事典」を読むと、本来は1年の境目としての民俗性の高い行事であったことや、当時のイギリスでの風習や遊び、占いなど、普段はあまり聞くことのできない内容が多く記載されており随分と内容に違いが見られます。

この機会に由来や変遷を正しく知ることで、ハロウィンを通じてグローバルな感性を養いましょう!

「イギリス祭事・民俗事典」は、図書館2階 “辞書・事典類”「300社会科学」の棚にあります。

請求記号は 386/28 です。興味のある方はぜひご一読ください。


ハロウィンといえば、ジャック・オ・ランターン(Jack-o'-Lantern)と呼ばれるかぼちゃのちょうちんが有名ですね。

でも、元々はイギリスやアイルランドでは、蕪(カブ)で作られており、後年アメリカに移民したアイルランド人が現地での生産が高かったカボチャでランタンを作るように変化したのだそうです。


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