2024.07.23 幼児教育学科
7月23日、小松原ゼミが神戸中山手保育園の4・5歳児クラスでリトミックを行いました。
最初は4歳児クラス、シルエットクイズから始めます。
手作りのペープサートで影を見せながら、これからどんな生き物が出てくるか問いかけます。
子ども達は元気に答えました。
これから山や川、海に行っていろんな生き物になります。
子どもの歌や、『表現のためのピアノ曲集』から、イメージに合った曲を学生たちが選んでピアノ伴奏します。
探検に向かう道中、「さんぽ」の曲で、坂道で遅くなったり下り坂で速くなったりします。
ピアノのテンポの変化につられて、子ども達も色々な歩き方を表現します。
川に行くと、ザリガニが出てきました。
学生たちと向かい合って、音楽に乗ってザリガニになります。
「大変!サメが来たよ!」の声と激しいピアノ伴奏で、子ども達は歓声を上げて一気に駆け回ります。
5歳児クラスでも、シルエットクイズから始めました。
ピンクのクラゲに「可愛い~」の声が上がります。
「さんぽ」を聴きながら、学生達が坂道を重そうに表現します。
音楽が止まったら止まる、即時反応にだんだん子ども達も慣れていきました。
海の生き物ではクラゲの音楽に乗って柔らかい動きを表現します。
「大変!サメが来た!」年長さんは速いです。
全力で、でもぶつからずに空間を保って、サメに捕まらないように走ります。
最後はハイタッチでお別れ。
「また来てねー」と声をかけてくれました。
学生達は前期ゼミスタート時からどのようなねらいとテーマで初対面の子ども達にリトミックを行うか、様々なパターンを実践してみながら真剣に考えてきました。 年齢によってどのように違うのか、どんな生き物をどの曲で表現するのか、視覚教材として何を作り、どう活用するか、全て自分たちで考え、その後役割分担をして全ての流れを身体に染み込ませるまで最後まで自主的に練習しました。
そのおかげで当日は一人ひとりの子ども達にじっくりと豊かな表情で話しかけることができ、様々な生き物と音楽の世界にどっぷり浸かることができました。
園長先生からも「皆さんはもう保育者ですね!」とのお言葉を頂きました。
初めての子ども達への実践は予想した反応と違ったり、子ども達の動きが見えない姿勢でピアノを弾いたりと困難の連続でしたが、その場で修正して再度実践することで、音楽をより一層感じながら表現することができました。
理論に基づいた計画・準備・練習・実践・振り返りを経た改善、そしてそこから今後の課題を見出す形で保育実践力を育む貴重な機会となりました。