神戸女子大学

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病院食「粥食の展開実習」 -臨床栄養学実習より-

2023.02.16 食物栄養学科

食物栄養学科2年生、後期開講科目である臨床栄養学実習では、傷病者に対する食事管理方法を学びます。

初めに疾患ごとに基本の病院食を学び、調理実習を行います。その後、振り返りを通して、調理実習中の作業工程の見直しや献立の見直しなど、グループでディスカッションを行い、献立の検討を行います。そして、その改善をふまえて、疾患ごとに患者様の状態に合わせたよりよい献立の作成を実習します。

今回は、病院食の基本である「分粥食」の実習について紹介します。

「分粥食」とは、全粥から始まり、5分粥、3分粥、ミキサー食まで、米に対する水加減を変えることで、粥の柔らかさを変化させます。そうすることで、術後の患者様や消化器疾患の患者様でも安心して食べられる食事形態の事を言います。また、粥の柔らかさに合わせて、主菜や副菜も変化させていきます。

この「分粥食」は、患者様の早期の回復を願って、献立内容が考えられており、日本人のきめ細やかさがよく表れている治療食です。学生は、5分粥や3分粥など粥を炊くことの難しさや、ほうれん草のゆで加減ひとつで、固さが変わると食べられない患者様もいることを想像しながら、丁寧に実習をしています。

病院食は、健康な人が食べるとおいしく感じないものもありますが、高熱があるなど具合が悪い時は、この粥食のやさしい味が体にしみわたります。このように栄養士として、食べる方の気持ちに寄り添った献立が提供できるように実習を通して学んでいます。

  • 全粥全粥
  • 5分粥5分粥
  • 3分粥3分粥
  • ミキサー食ミキサー食
  • 粥にあわせたほうれん草のお浸しの違い粥にあわせたほうれん草のお浸しの違い

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