2021.06.22 幼児教育学科
2021年6月22日・火曜日、今週からようやく対面授業が再開しました。幼児教育学科1年生には「幼児理解の理論・方法」という科目があります。この科目では、子どもを取り巻く環境や実際の生活の様子を良く知るために、様々な観点から観察と記録の 方法を学んでいます。幼児教育学科の学生は、将来、保育者になることを目指して勉強しています。小さい子どもの生活に関心があるものの、学内の授業では子どもたちと交流することはできません。また、2020年からのコロナ禍で、幼稚園やこども園で、例年 受け入れていただいている保育参観や観察実習も難しい状況です。このような状況ですが、大学の近隣地域での子どもの暮らしや生活ぶりをもっとよく知ることができればと思い、この日の授業では、大学近隣の「子どもの居場所」めぐりに出かけました。
幼児教育学科のキャンパスはポートアイランドの港島にあります。新学期を迎えて、ほとんどの学生が通学のためにポートライナーに乗って港島に通学するようになります。ですが、最寄り駅の「みなとじま」駅と大学とを結ぶ通学路の往復しか 経験しないという学生は少なくありません。せっかく港島という地域に通うようになっても、周辺の様子を良く知らないまま卒業する学生が多くいます。港島地域で子どもたちはどのような生活をしているのでしょうか。子どもたちとの繋がりを願って大学を出発しました。
大学の近隣地域には、幼稚園が1校、子ども園が2校あります。幼稚園の近くに到着すると、子どもたちが砂場で水遊びをしていました。今は、子どもたちの様子を園の外から遠巻きにしか見学できませんが、大学に入学してようやく子どもたちを近くに 感じることができました。また、こども園のそばを通り過ぎると、中から子どもたちが元気に手を振ってくれました。遠くからではありましたが、子どもたちとの直接的な関わりを少し体験して、学生から嬉しい気持ちでいっぱいになったという声が聞かれました。
季節は梅雨真っ盛りですが、ちょうど梅雨の合間の天気に恵まれ、道中の道端に咲く花や大学の花壇や寄せ植えに咲く花々にも目を留めて観察することができました。対面授業が再開して、久しぶりにクラスメートと再開したこともあって、賑やかな道中になりました。
大学の正門を抜けて出発です。緑の濃い季節です。
道端に咲く花々に目を留めながら進みます。
近隣の幼稚園に到着しました。園長先生に許可をいただき園庭の様子や外遊びをしている子どもたちの様子を見学
しました。
子ども園の前を通り過ぎるとき、園内にいる子どもたちの方から手を振ってくれました。学生たちも嬉しそうに手を振って応えています。
1時間ほど歩いて港島をめぐってきました。いつもは急いで通り過ぎる道も、クラスメートとあちらこちらに目を移しながらゆっくり散策できました。季節の草花や緑が濃くなった木々を見上げなら、今日はじっくり自然に触れることもできました。
写真の提供に快く応じてくれた皆さん、ありがとうございました。