2021.01.15 食物栄養学科 西
食物栄養学科では食物アレルギーに対応できる栄養士養成のための科目として、2015年度より「アレルギー対応食実習」を開講しています。
2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、動画の視聴やZoomを使用した遠隔授業形式での実施となりました。特定の原因食品を含まない除去食や代替食の調理法、献立作成の注意点などについて学び、授業最終日にはオリジナルのアレルギー対応食献立を一人ひとり紹介しました。
遠隔授業での授業となりましたが、限られた環境の中で学生たちは意欲的に取り組み、工夫に富んだ個性豊かなアレルギー対応食が出来上がりました。学生からは「食物アレルギーをもった人の命を握っていることを頭において料理を作りたい」 「アレルギーをもっている子どもたちに食事を楽しいと思ってもらえるように、工夫して栄養素もしっかり摂取できる献立作成を行いたい」といった将来を見据えた感想が聞かれました。
卵と小麦粉の代わりにじゃがいもと片栗粉を使用しています。授業で実際に使用した指導用の動画の抜粋です。
卵の代わりにかぼちゃを使って薄焼き卵を作っています。ケチャップには卵は入っていません。
カレーに入るルウのもとになる小麦粉の代わりに米粉を使用して、カレーらしいとろみをつけています。
中のクリームはコーンクリーム缶を使用し、フライの衣の材料である小麦粉、卵、パン粉の代わりに米粉や高野豆腐を使用しています。
マフィンの生地に入る小麦粉、卵、牛乳を米粉や豆乳、サラダ油に置き換えて作っています。
ハンバーグなどのつなぎとして利用される卵や小麦粉の代わりに米粉を使用し、牛乳の代わりに豆乳を入れておいしさも工夫しています。