2021.02.12 教職支援センター
2021年2月12日・金曜日、須磨キャンパスM館 M206教室からの配信で、Zoomでのオンライン形式による通算第9回目の教職課程研修会を開催しました。配信会場での参加者約20名を含めて大学・短大合計113名の教職員が参加しました。
「複数の学科間・大学間の共同による教職課程の実施体制」と「教職課程の質保証・全学の教職課程を統括する組織の設置義務化」が法令で定められることになります。これまで不可能であった「教科専門」科目や 一部不可能であった「教職専門科目」が学科間で共通に開設できるように、また専任教員の共有化なども可能とする方向でまとめられています。さらに神女短大の教職支援センターのような全学的に教職課程を統括運営する組織の設置も 義務化されることから、これから求められる教職課程の運営とセンターの役割について、考える一助としたいと思います。神女短大にも大いに関係する内容でもあることから今回の研修会のテーマとして設定しました。
はじめに、司会の山田 史子教職支援センター課長による研修会の趣旨説明の後、開会にあたって三宅 茂夫神戸女子大学・神戸女子短期大学 教職支援センター長から挨拶がありました。
多畑 寿城学園教職支援センター長からは、中央教育審議会教職課程の質保証のためのガイドライン検討会議から出された「教職課程の自己点検・評価及び全学的に教職課程を実施する組織に関するガイドライン(案)」に基づいて、解説がありました。
つづいて、三宅 茂夫センター長から「全私教協による教職課程の質保証に関する実地調査から見えてきたこと」と題して、教職課程の自己点検・評価の義務化や全学の教職課程を統括する組織の設置義務化の背景、評価の観点などについて、 神女短大が受けた全私教協による質保証に関する実地調査の内容を踏まえて解説し、神女短大の課題についても明らかにしました。
最後に榎元 十三男副センター長より、2020年度実施の教員採用試験の結果概要と教員採用試験を取り巻く状況について報告がありました。特に2020年度は過去最高の合格者数となったことやコロナ禍における学生支援の在り方について説明がありました。
教員養成や免許制度を取り巻く環境は大きな転換期を迎えており、今後も同様の研修会を定期的に開催し、教職課程・教員養成に関する最新の動向等を集約して共有を図るとともに、教職課程の質の保証及び向上に向け全学的に取り組んでまいります。