2020.03.18 神戸女子短期大学 学長 栗原 伸公
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご家族の方々もさぞお喜びのことと存じます。私たち教職員一同、大変嬉しく思っております。
本日お送りした学位記は、皆さんが必要とされるすべての単位を修得し、多くの実践的知識、教養と考える力を身に着け、短期大学士を名乗るに相応しい人物であるということを、神戸女子短期大学として保証するものです。 学生生活の中で、皆さんは日々懸命に努力し、大きく成長しました。その努力は並大抵なものではありません。どうぞこの頑張った日々を、皆さんの誇りとしてください。
そんな大切な証を、私たちは皆さん一人ひとりに直接お渡ししたかったのですが、思いもよらぬCOVID-19の感染拡大によりそれが叶わなかったのはとても残念ですし、皆さんやご家族の方々には大変申し訳なく思います。 長い歳月にはこんなこともあるのかもしれません。ですが、何もそれがたった一度しかない大切な卒業の時期に来なくても、と思うと、悔しい限りです。
ただこうした予期せぬ事態が突然皆さんの前に訪れることは、今後もあるかもしれません。そんなときにうまく対処する、そして生き抜くためには、普段からの備えが肝要です。具体的に何が必要かといえば、正しい情報を見極め、的確に解釈し、適切な行動に繋げる力です。 お気づきですね、それは正に皆さんが本学で修めた学問の手法そのものです。そうしたトレーニングを行い、頑張ってきた今の皆さんなら、今後起こりうる困難にも十分に対処していけるはずです。
でも、まだまだ時に不安になったり、迷ったりすることがあるかもしれません。そんなときは、いつでも気軽に短大を訪ねてきてください。私たちは大歓迎です。なぜなら、神戸女子短期大学はこれからもずっと、皆さんの母校なのですから。
末筆ながら、今後の皆さんのご活躍とご多幸をお祈りいたします。