2019.7.4 学園広報
行吉学園の関連施設、神女中山手保育園で、幼児教育学科の長谷川 美和教授のゼミ生8名が、2019年7月4日・木曜日「えのぐであそぼう」、18日・木曜日「ころころフェルトボールづくり」と2回にわたって5才児の造形表現活動を支援しました。
長谷川ゼミの学生たちは、幼児が持っている美的感性を育み、身近なものを使ってさまざまな技法で子どもが楽しく表現する力を伸ばす取り組みを実践しています。
「えのぐであそぼう」では、大きな段ボール画面の半分に、思いのまま絵具をつけて折り曲げて、段ボールを再度広げると、絵具が写り新たに不思議な模様になる技法遊び、デカルコマニーを楽しみました。
「ころころフェルトボールづくり」では、好きな色の羊毛を選び、シャンプーを入れたお湯に浸した後、両手でころころころがしていきます。やわらかい羊毛がだんだん硬くなっていく感触を味わいながら、選んだ羊毛が混ざり合って織り成す色合いの美しさに子どもたちは夢中になってボールをつくりました。それぞれの作品が完成すると、今度は違った形のフェルトづくりに取りかかりました。羊毛を布巾に広げた後に折りたたみ、お湯の入った洗面器の中で固形せっけんを使って形を整え手でギュッギュッと硬くなるまで押していきます。布巾を広げて作品を取り出して大喜び。時間が経つのを忘れてフェルトの造形づくりに取り組みました。子どもたちは、当日中にお家に持ってかえり早く家族に見てもらいたかったのですが、「乾くまで1日待ちましょう」と先生に言われて少し残念そうにしていました。フェルトづくりを教えてもらった学生のおねえさんにお礼を言ってお部屋にもどりました。
学生たちは、絵具や色とりどりの羊毛を使って表現されていく様子を見て、子どもたちの感性を育むためにどのような支援が必要かを学び、幼児教育の造形表現活動の支援に必要な実践力を身に付ける機会となりました。