神戸女子大学

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2018年度学位記授与式を挙行

2019.3.18 学園広報

2019年3月18日・月曜日、2018年度 第68回学位記授与式を神戸ポートピアホテル・ポートピアホールにて執り行い、262名の学生が神女短大を巣立っていきました。

式辞で中島 實学長は、新たなスタートに立つ卒業生に中谷 彰宏氏の言葉を引用してはなむけの言葉を贈りました。

式終了後、卒業生たちは、各学科に分かれて学位記や記念品を担任の教員から受け取り、続いて行われた卒業記念パーティーでは、友人や教員との学生生活を名残惜しみながら、楽しい時間を過ごしました。

  • 式の様子1学位記授与
  • 式の様子2学長式辞
  • 式の様子3理事長祝辞
  • 式の様子4在学生代表送辞
  • 式の様子5卒業生代表答辞
  • 式の様子6会場の様子
  • 式の様子7卒業記念パーティー:司会
  • 式の様子8卒業記念パーティー:司会
  • 式の様子9卒業記念パーティー:総合生活学科
  • 式の様子10卒業記念パーティー:食物栄養学科
  • 式の様子11卒業記念パーティー:幼児教育学科
  • 式の様子12卒業記念パーティー:ビンゴゲームの様子
学長式辞

ここに、晴れて神戸女子短期大学を巣立っていく総合生活学科生81名、食物栄養学科生89名、幼児教育学科生92名、合計262名の皆さん、ご卒業まことにおめでとうございます。心からお慶び申し上げたいと思います。

また、本日は、皆さんの晴れの門出をお祝いするため、ご多忙の中、多くのご来賓の方々にも、ご列席をいただいております。心からお礼を申し上げます。さらに、今日までお子様の勉学を物心ともに支え、成長を暖かく見守ってこられた、ご家族の方々も、多数ご出席いただいております。神戸女子短期大学の教職員を代表しまして、心からお慶びを申し上げますとともに、皆様方のこれまでのご尽力に深く敬意を表したいと思います。

さて、ご卒業にあたり、本学を巣立っていく皆さんへのはなむけと激励の気持ちを込めて、少しお話をさせていただきます。

皆さんが入学されてからの2年間を振り返りますと、日々の授業や試験などの学業への取組みや、クラス、サークルなどの仲間との交流、そして学外でのさまざまな活動、さらに恋愛も経験されたかもしれません。とくに、2年生になってからの就職活動、資格試験や採用試験の受験などでは、たいへんに苦労をした人もいることと思います。

みなさんが過ごされた、この2年という期間は、人の一生からみた場合には、青年期の後期にあたり、大人になっていく過渡期の終わりに位置する時期でありました。言うなれば、大人になるための仕上げの時期を、皆さんは、この神戸女子短期大学で過ごしたわけであります。短大での学生生活はこれで卒業となりますが、皆さんの人生全体からみますと、これがゴールではなく、むしろ、一人の大人として、また、社会人として、いままさにスタートラインに立ったばかりであります。これから先には、これまで生きてきた年月より、はるかに長い40年、50年という歳月が、皆さんを待っております。人によって進む道はさまざまではありますが、例えば、就職、学び直し、キャリアアップ、転職、結婚や子の誕生、さらには今日、皆さんのご家族がまさに体験されていますように、皆さん自身の子供の入学や卒業など、人生における大きなイベントがこれからの皆さんを待ち受けています。

とくに申し上げたいのは、これから社会に第一歩を踏み出してからの10年、さらに15年は、いままで以上に、皆さんの人生にとって大切な時期となるということです。このことを示唆する例として、例えば、40年後、あるいは50年後、皆さんが高齢者になったときに、過去の自分の人生に起った、さまざまな出来事を思い出してみるとしましょう。これは自伝的記憶と専門的には呼ばれているものですが、多くの研究結果によりますと、長い一生の中でも、特に20代を中心に、10代後半から30代前半あたりに起った経験が最も多く思い出されることが報告されており、バンプ現象と呼ばれています。この理由は、この時期に進学や就職、恋愛や結婚、さらに子育てや仕事での苦労など、人生の歩みを左右する重要な選択や出来事が、多くの人に起こるためではないかと考えられています。

いずれにしましても、神戸女子短期大学で体験したことはもとより、これから先の10年、15年の間も、人生の重要なシーンの1つ1つとなっていく、まさに、自分が生きた証しとなるような濃密な経験が皆さんを待っています。ぜひとも、これからの人生の1コマ1コマを、苦労や困難と格闘しながらも、懸命に切り開いて、実り豊かな人生となるよう歩みを進めていただきたいと、心から念願いたします。

皆さんとの名残は尽きませんが、私たちは、いつも、そしていろいろなものに、さよならを言わなければならない時があります。本日の学位記授与式も、そのような時かと思います。皆さんが社会人として新たなスタートを切るにあたって、多くの著書で、特に若者を励まし勇気づける言葉を著しておられます中谷 彰宏さんの言葉を送りたいと思います。
「運がいい人」も「運が悪い人」もいない。
「運がいいと思う人」と、「運が悪いと思う人」がいるだけだ。
人により、また状況によりこの言葉の受け止め方は異なると思いますが、これから歩まれる人生の中で困難に直面したとき、「自分は運が悪い」とするだけでなく、「自分は運が悪いと決めつけるだけの自分自身」と、今一度向き合い、自分の生きる姿勢を省みる機会を、ぜひ持っていただきたいと思います。

結びにあたり、卒業生のみなさん、ならびにご家族の皆様に一言、申し上げます。神戸女子短期大学は、昭和25年(1950年)に開学して以来、今日まで70年近くの歴史を刻んでまいりました。今後も、本学は、「自立心」をもった女性、「対話力」にすぐれた女性、「創造性」豊かな女性の育成を教育目標に掲げながら、皆様がいつまでも、誇りにできる母校であり続けるよう、教職員一同、努力して参る所存であります。これからも末永く、神戸女子短期大学を暖かく見守り続けていただきますよう、心よりお願いを申し上げまして、私の式辞といたします。

本日は、まことに、おめでとうございます。

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