2018.10.20 食物栄養学科
兵庫県神戸市の地元企業である株式会社ワールドビジネスサポートからの申し出を受けて、産学連携への取組みの一つとして、食物栄養学科が2018年10月20日・土曜日に神女短大ポートアイランドキャンパスA館9階の実習室で食育調理実習を実施しました。
当日参加した受講者は、ワールドグループに勤務する男性12名、女性3名、計15名の障がい者の方々でした。ワールドビジネスサポートからは、管理栄養士はじめ2名の付添い人が来られました。当行事の目的は「食に関する体験を積み、食生活への関心を高め、障がい者の健康づくり、長期職場定着を図るため」ということでした。
今回のプログラムは、食物栄養学科の西川 貴子教授、吉泉 和憲教授、平田 庸子准教授と栄養教諭を目指す6名の学生が行いました。限られた調理時間内で受講者がスムーズに実習できるよう、講義中の説明や調理の手順に工夫を凝らして進めました。その結果、一汁三菜の献立ができ上がり、11時30分には全員で試食を楽しむことができました。
当日の献立テーマは、「まごは(わ)やさしい」で、その頭文字が付く食材が使用されました。枝豆ご飯の枝豆は大豆の未熟豆で野菜の「や」、ほうれんそうとえのきのごま和えはやさいの「や」、ごまの「ご」、しいたけ「し」から転じてきのこのえのき、豆腐とわかめの清汁の豆腐の原料は大豆「ま」、わかめの「わ」から転じて海藻、さばの味噌煮はさかなの「さ」、さつまいものオレンジ煮はいもの「い」、という旬の材料を使った和食でした。学生が受講する調理実習では、これらの献立を1つの調理台のグループで作るのですが、この日は4グループに分かれた各グループの中で作りたい献立の希望を聞き、同じの献立を作るチームがその食材と調味料が準備された調理台に集まって全員分を作るという工夫に充ちたグループ編成でした。