2017.11.12 図書館
図書館がターシャのコレクションを始めてから、初となる神戸女子短期大学の3学科協働によるシンポジウム開催を記念して、原画と原書を中心とした展示を行いました。
その中でも、今回初めて披露した世界に一つだけの“とっておき”のコレクションがあります。ターシャがバーモントに引っ越し後、専門劇場で上演された人形劇「バラと指輪」の草稿段階でのオリジナル台本です。
ターシャが自らタイプ打ちし、鉛筆書きやタイプによる修正や手直しの痕が残っている台本で、脚本家などと修正や構成を行うことに使用されたものです。この資料については、2017年4月6日に発刊されたKADOKAWA発行の『ターシャ・テューダーの言葉 ベスト版 私は人生をバケーションのように過ごしてきたわ』へ資料提供を行い、マリオネットに関する言葉と写真に続く22頁~23頁に渡って紹介されました。
今回はシンポジウム開催の記念として、招待状とターシャが自ら撮影した写真の一部も一緒に展示しました。
その他の展示としては、ターシャの絵本の原点であるパンプキンムーンシャインとシリーズ発行されたキャリコシリーズの横に、アメリカ初期の女流カメラマンであるネル・ドアが撮影し写真集として発行された『Mother and Childs』を並べ、絵本を制作した20代のターシャの素顔がよくわかるページを見開きで紹介しました。
まもなくターシャが最も手間隙をかけ、家族と共に喜びと楽しみを分かち合ったクリスマスのシーズンが到来します。今も変わりなくターシャからさりげなく渡されている、「身近に存在する小さな喜びを掴み取り生きることを楽しむ」教えを皆様にもお伝えできるよう、ターシャが部屋に飾ってあった、原画を原書と共に展示しました。
今後も図書館では、3学科の教員や学生はもちろん行吉学園で学ぶ学生一人ひとりにターシャのことを伝えていけるよう心を込めた収集を行い、社会に還元できる活動を行って参ります。
その手始めとして、2017年12月2日から27日まで神戸市立須磨離宮公園で開催される特別展示「ターシャが紡ぐ物語」に企画も含め、共催をいたします。
皆様にターシャとの至福のひとときをお楽しみいただければ幸いです。