2018.2.16 学園広報
「まごはやさしい」のメニュー
調理手順・方法を説明する学生
調理実習の様子
調理実習が終わって記念撮影
2018年2月14日・水曜日~2月16日・金曜日の3日間、神女短大・食物栄養学科の西川 貴子教授が中心になって、小大連携食育プログラム「『まごはやさしい』を作って食べよう」をテーマとした調理実習を児童への食育・健康教育を目標として、地元の神戸市立義務教育学校港島学園の5年生3クラスを対象に実施しました。
3クラスの小学生は順番に神女短大のポートアイランドキャンパスを訪れ、1クラス6グループに別れて、テーマの「ま(豆類)ご(ごま)は(わかめ・海藻類)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ・きのこ類)い(いも類)」の食材を全部使った、「一汁二菜+デザート」の次のメニューを作りました。
このプログラムは、10年前から、子どもたちに和食の伝統を伝えることも大きな目的として、神戸市内の小学校で実施してきましたが、今回初めて地元の小学校を対象としました。2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、和食の栄養的に優れた点や健康によい点、季節感を大事にしていることなど和食のすばらしさを今回もしっかりと伝えました。
今回の調理実習に先立ち、食物栄養学科の平野 直美教授が小学校に出向き「『病気』を防ぎ『元気』を育てる食育」をテーマにした授業を行いました。調理実習は、まず、その復習から始まりました。
栄養教諭資格取得をめざす食物栄養学科の2年生が交替で調理方法や安全・衛生に関する注意事項を説明し、同学科の1年生と2年生合計32名が3日間を分担して調理指導にあたり、小学生が積極的に楽しんで調理できるように細心の注意を払い、見守りサポートをしました。全クラス予定の時間内に調理を終了し、みんなで楽しく自分たちの作った料理をいただきました。各グループには、港島学園の先生方や児童のお母さんたち、学生が審査員として一人ずつ一緒に試食し、友達と協力できたか、料理はおいしくできたか、などの評価をしました。サポートをした学生も調理実習の様子、料理の出来栄えについて感想を述べました。
栄養教諭を目指す学生にとっては、児童を指導するという貴重な体験が、大いに勉強になりました。本格的な和食を初めて作った小学生には和食に対する関心をもつきっかけになり、思い出に残る調理実習となったのではないでしょうか。